セキュリティ用語集

ROT13

用語の別名	ROT-13、Rotate-by-13-Places
ジャンル	[暗号][語彙]
内容	シーザー暗号などのベースとなっている単一換字暗号を利用した簡易的な暗号技術で、ローテーションの回数を13に固定したものです。英語で使用されているアルファベットが26文字であることから、ローテーションを半分の13回にすることで暗号と復号のアルゴリズムを同一に出来ることが最大の利点です。鍵であるローテーション数が固定されているため、セキュリティの用途ではなく簡易的なマスキングの一種として利用されています。元々は英語圏に存在するネット上の掲示板やニュースグループなどの電子的なテキスト媒体で、ぱっと見ただけでは内容が分からないようにしたい場合、例えば誹謗中傷や何かのヒントなどを書き込むときに使用されたのが始まりです。一見して意味不明だが誰でも一手間かければ簡単に復号できる、という単純さが支持されて、広く使用されるようになりました。また、簡易的な暗号アルゴリズムとして見た場合にも、暗号アルゴリズムが持つべき基本的機能を備えた絶好の教材としても扱われ、シーザー暗号と並んで多くの書籍や教材に引用されています。