*セキュリティ用語集*


*シーザー暗号*

用語の別名Caesar-Shift、Caesar-Cryptography
ジャンル[暗号][語彙]
内容カエサル暗号とも呼ばれ、古代ローマの歴史に残る最高の軍人であるガイウス・ユリウス・カエサルによって考案された単一換字暗号の一種です。最も古い暗号アルゴリズムの一つとして知られており、現在でも暗号技術を易しく説明するための資料として利用されています。
シーザーはガリア戦争の中で、多くの画期的な武器を生み出しました。その中で、重要な秘密情報を安全に交換する方法として、平文の各文字をアルファベット26文字の中で一定の数だけローテーションさせて平文を隠すというアルゴリズムを考案しました。ローテーションさせる数を鍵と考えれば、これは現在の暗号アルゴリズムの原型そのものであると言えます。シーザー暗号自体は頻度解析などで解読できることが分かっているので、既にセキュリティ技術としての役割を終えていますが、現在はパズル的な技法としての用途があり、例えば簡易的な隠蔽技術であるROT13などに生かされています。


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