セキュリティ用語集

ECBモード

用語の別名	Electronic-Codebook-Mode
ジャンル	[暗号]
内容	「電子符号表」モードの略称で、一定のサイズに分割したデータを単純に暗号処理していくため、入力と出力の対応表を作成しているように見えることからこのように呼ばれます。ブロック暗号の中では最も単純なモードで、ブロックに分けたデータをアルゴリズムに従って順番に処理していくだけです。仕組みが単純で使いやすく、各ブロックが独立していて伝送エラーに強い反面、色々な攻撃方法が既に存在することが分かっています。つまり、平文データの規則性がそのまま暗号データに反映されることで平文を推測されてしまったり、各ブロックが独立していることでブロック単位のすり替えやビット反転などの改竄が容易になってしまいます。そのため、ECBモードが実際に使用されることはほとんどありません。