セキュリティ用語集

CBCモード

用語の別名	Cipher-Block-Chain-Mode
ジャンル	[暗号]
内容	「暗号ブロック連鎖」モードの略称で、一定のサイズに分割したデータを連鎖的に暗号処理していくため、このように呼ばれます。具体的には、あるブロックを暗号処理する前に直前のブロックと排他的論理和を取ることで、前後のデータとの依存関係を作ります。先頭のブロックでは直前のブロックが存在しませんが、初期化ベクトルを生成して擬似的にブロックを割り当てます。 CBCモードは各ブロックに連鎖性があるため、単純に順番に暗号処理するECBモードよりも攻撃耐性があります。つまり、仮に平文データが規則性を持っていたとしても暗号データに同様の規則性が生まれることはなく、また一部のブロックの変更が以降のブロックに影響するので改竄にも対応できます。ただし、裏を返せば伝送中のデータ破損や消失が1ビットでもあれば以降のブロック全てが復号できなくなってしまう可能性があり、品質の悪い伝送路の影響を受けやすいという問題もあります。