*セキュリティ用語集*


*アンチウイルス*

用語の別名Anti-Virus、Anti-X、ワクチン、Vaccine
ジャンル[ウイルス][防御]
内容ネット中に蔓延しているウイルスワームなどの脅威に対し、ホストがネットワークやメディアから取り込んだデータを全てチェックしてしまおうという考えから生まれたセキュリティ機能です。大量データの全走査など大昔には考えられなかった技術ですが、近年のマシンスペックの向上により、個人向けの端末でもストレスなく常駐させておける環境が整ったことで普及が広がりました。各メーカの販売する端末に最初からソフトウェアがバンドルされていることも多く、個人向けのセキュリティ機能としての地位を確立しています。
チェックの元ネタとなるウイルスワームなどの識別情報は各メーカがパターンファイルという形でデータベース化しており、ユーザはパターンファイルをダウンロードしてソフトウェアに適用することによって、常に最新の識別情報を得られるような仕組みになっています。これにより、既知の脅威に関しては対策が取れると考えられます。ただ、既知のパターンに符合させるという仕組み上、同じ機能を持つウイルスでも微妙にデータ配置を変えた亜種には対応できず、当然ながらメーカが得ていない未知のウイルスを検出することも出来ません。また、感染状態からの復旧も、完全に成功するとは限りません。このような課題は残されているものの、現時点で信頼するに足る機能であることには間違いないので、特性を理解した上で利用することが重要です。


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