*セキュリティ用語集*


*2038年問題*

用語の別名Year-2038-Problem
ジャンル[語彙]
内容C言語で規定されている時刻の処理方法が1970年1月1日からの32ビット符号付き整数カウンタによる積算であり、表現できる最大の時刻が2038年1月19日3時14分8秒であることから、この時刻を過ぎると不具合が発生すると言われている問題です。ほとんどのUNIX系OSはC言語をベースに作られており、またC言語自体も広く普及したプログラム言語であるため、OSやアプリケーション、デバイス、電子機器など、様々な分野に波紋が広がると予想されています。
既に経験した2000年問題ではプログラム内での西暦の扱い方が問題だったため、大雑把に言えば該当部分を探して桁数を増やすという修正方法で対処していました。しかし、2038問題ではプログラムの開発環境や動作環境そのものが問題を抱えているため、システム自体の再構築やソースプログラムの再コンパイルといった大規模な作業が予想されます。最近の環境では既に64ビットカウンタへの移行が進んでいるものの、現行のシステムでも2038年以降の時刻を扱う場合には同様の問題が発生する可能性が高いと考えられており、早急な対策が求められています。


ネットワークセキュリティ関係者の部屋 > gLOSSARY > 2038年問題