*セキュリティ用語集*


*大根指*

用語の別名大根
ジャンル[認証][攻撃]
内容大根を指の型に成型し、ポリエチレン系のラップで巻いて包んだ人工の指です。センサーが指をスキャンする時に放射される光の透過率をうまく調節すると、大根に含まれる水分の量や繊維の形状が人間の指と近い状態になり、人工指として機能します。主に、バイオメトリクス認証の1つである指静脈認証を騙す目的で使用されます。
バイオメトリクス認証に対して総当たり攻撃を仕掛けるには、個人的特徴を持った身体の一部を大量に用意しなければならないため、実際には不可能と言われています。しかし、大根であれば大量の人工指を用意することが出来るため、本人排斥率他人誤認率を狙った攻撃も可能になります。高価なシステムでは静脈の模様以外に人間の指であるかどうかをチェックする仕組みを持っているようですが、安価なセンサーでは静脈の模様しかチェックしておらず、高い確率で認証を通過できることが知られています。


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