*セキュリティ用語集*


*シンクライアント*

用語の別名Thin-Client
ジャンル[防御]
内容端末自体にディスク装置などの記憶装置を持たず、ネットワークを経由したサーバ上に記憶領域を持ち、ユーザ環境そのものをクライアントサーバ環境として構築したシステムを指します。このような考え方は昔から存在していましたが、最近の端末からの情報漏洩に対する解決方法のひとつとして、再び注目されるようになりました。
最近のように個人が高性能なコンピュータを所有できなかった頃には、高価なスーパーコンピュータを多くのユーザで共有するために、入出力装置とネットワーク機能のみを備えた「ダム端末」と呼ばれる端末からサーバの資源を間借りして利用するという環境が存在していました。また、これを実現するためのツールとして、UNIXやX-Windowが活躍していました。その後の個人向けパソコンやOSの普及により、端末をスタンドアロンで使用するという利用方法が一般的となりましたが、インターネットのような公衆網への常時接続やIT初心者の広がりに伴い、スタンドアロンであることを前提にした安全性が失われつつあります。各端末の中にあるリソースの管理は各ユーザに委ねられるため、システムの管理者はユーザがルールを守ってくれることを信じるしかありません。これを解決する手段のひとつとしてリソースをユーザの手元に置かせない事、つまり安全に管理された場所に置かれたりソースを必要なときだけ遠隔から扱えるようにしておき、集中管理されたりソースのセキュリティを向上させるというシステムを構築しやすいモデルとしてシンクライアントが注目されています。


ネットワークセキュリティ関係者の部屋 > gLOSSARY > シンクライアント