*セキュリティ用語集*


*OP25B*

用語の別名Outbound-Port25-Blocking
ジャンル[認証]
内容不正な組織から送信される大量の迷惑メールを未然に防ぐために、プロバイダが自サイト内から発信されるTCP25番ポートの通信を拒否するための技術です。プロバイダが動的に割り当てたユーザ用のIPアドレスを送信元とするメール送信が出来なくなるので、神出鬼没の不正な組織からの大量メール配信を防ぐことが出来ると期待されています。
OP25Bは多くのプロバイダが導入を検討しており、2006年時点で既にいくつかのプロバイダでは導入を開始しています。これによりユーザは将来的に迷惑メールの減少という恩恵を受けられると考えられますが、直接的には外部のメールサーバを利用できなくなるという弊害を受けることになります。つまり、プロバイダのメールサーバを経由したメール送信は問題ありませんが、ホスティングやフリーメールなどで外部のメールサーバを利用している場合は制限の対象になってしまいます。これを回避する方法としてTCP587番ポートを代替ポートとして使用することになっていますが、現時点では送信先のメールサーバが必ずしも代替ポートで待ち受けしているとは限らず、使用しているプロバイダがOP25Bを導入した時点で外部のメールサービスを完全に利用できなくなる可能性があります。ほとんどのプロバイダがOP25Bを導入するようになれば、当然のように各メールサーバが代替ポートに対応するように構築されるようになるはずなので、それまでは自分が利用しているプロバイダの動きに気を配る必要があるでしょう。


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