*セキュリティ用語集*


*メタ構文変数*

用語の別名Metasyntactic-Value
ジャンル[語彙]
内容プログラムやスクリプトなどを作成する際に、変数名や関数名などの命名が必要となった場合、特に意味を持たない名前として習慣的に用いられている文字列の総称です。文字列の種類は地域や言語によって異なりますが、メタ構文変数の存在は多くの人々に知られており、様々な環境で日常的に使用されています。
一般的に関数や変数などの各要素に名前を付けようとする時、その要素の役割を反映させた文字列にしたり、一貫した命名規則をベースにして決定することが多いと考えられます。これには、プログラムを分かりやすく記述するという効果がありますが、一連のプログラムの中に記述されている要素の全てが意味を持っているとは限りません。つまり、例えばサンプルのコードや一時利用の要素、プログラムの中で意味を持たない要素などが他の要素と同じ命名規則に従っていると、その要素がプログラムにとって重要ではないことが伝わりにくくなってしまいます。これを回避するために、「意味のない文字列」として認知されているメタ構文変数が使用されています。現実世界でいうところの、「山田太郎」という名前そのものに対して意味を求めないのと同様の効果があります。このような発想は、特にオープンソースなどの開かれたプログラムで重宝され、日本では「hoge」や「piyo」、英語圏では「foo」や「bar」が有名です。


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