*セキュリティ用語集*


*炎上*

用語の別名Flame
ジャンル[語彙]
内容ブログや掲示板などのように双方向型で匿名性のあるコミュニケーション手段において、ある発言に対する書き込みが更に書き込みを呼び、収拾がつかなくなった状態を指します。このような状態になると、争いの火種になった投稿者たちは当初のテーマと違う方向にヒートアップしたり、反響が大きすぎてサーバがパンクしたり、結果的にサイトのサービス能力や品位を著しく低下させます。これを受けたサイト管理者は一時的にサービスを停止させるか、最悪の場合はサイト自体を封鎖するしかありません。
これに似た現象は最近に始まったものではなく、まだインターネットが一部の人種のものだった頃には「掲示板荒らし」などと呼ばれる意図的な破壊活動も見られました。また現実世界でも、テレビなどの大衆向けメディアでの放送内容に対するクレームが殺到し、代表者による謝罪や番組打ち切りに発展する場合があります。一方、炎上も匿名性を基本とした現象には違いありませんが、意図的というよりは自然発火に近い現象であり、犯罪性はありません。逆を言えば火種はどこにでも転がっており、自由な発言を匿名で許される世界では争いがいつ起こっても不思議ではありません。基本的にインターネットにはモラル以外の自浄性がないので、争いをやめさせるには当事者たちから争いの場を奪う、つまりサイトのサービスまたはサイト自体を停止させるしか方法がありません。このような自体を未然に防ぐ方法として、最初から匿名性を排除してきちんと管理された環境で交流を図ることを目的にしたサービスが最近になって注目を浴び、発言に責任を持てるユーザに限定した新しいコミュニケーションの場として確立しつつあります。


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