*セキュリティ用語集*


*イブ*

用語の別名Bob
ジャンル[語彙]
内容暗号や認証に関連する文書の中で、他人の伝文を盗聴しようとする登場人物に対して習慣的に付けられる名前です。英語圏で一般的に使用されている名前の中で、盗聴者を意味する「eavesdropper」に似ていることが由来であると言われています。
一般的な文面では、安全に伝文を交換しようとしているアリスボブの間に入り、様々な方法で両者の伝文を盗聴しようとする人物として登場します。アリスボブが盗聴を防ぐために用意するアルゴリズムに対し、イブは実現可能で現実的なあらゆる方法を試すという設定で伝文を盗聴しようとします。そのため、そのアルゴリズムが理論的な破綻や潜在的な不備を抱えていなければ、机上の論理ではイブに盗聴されることがなく、その文書はアルゴリズムの堅牢性を示すことが出来ます。ただ、文書の内容は書き手次第なので、文書上でイブが手詰まりになっているからといって本当に問題がないとは限りません。文書で紹介しようとしているアルゴリズムの堅牢性を最初から書き手側が把握できている可能性は低いため、読み手側としてはイブが取り得る別の手法が本当に存在しないかどうか考えながら文書を読むことが重要です。


ネットワークセキュリティ関係者の部屋 > gLOSSARY > イブ