*セキュリティ用語集*


*カッコウの卵*

用語の別名Egg-of-Cuckoo
ジャンル[語彙]
内容一般的な鳥類が卵を自ら温めて巣立ちを迎えるまで育てるのに対し、「托卵」という方法で子孫を残すことで有名な鳥です。つまり、他の鳥の巣で親鳥(宿主)の隙をついて自分の卵とすり替え、いち早く孵化して他の(宿主の)卵を巣から蹴落とし、自分のヒナと勘違いしている親鳥の世話を受けさせるという方法です。同様の習性を持つ鳥として、他にもホトトギス、ツツドリ、ジュウイチが知られており、それぞれ標的にする鳥の種類が決まっています。
このような方法を成功させるには、ヒナが十分に成長するまで宿主を騙し続けなければなりません。従って、宿主の卵とそっくりな卵を産んだり、ヒナが生まれながらにして他の卵を蹴落とすという習性を持つといった、特殊な能力を持った種である必要があります。また、標的にされていた鳥も数世代後にはカッコウの行動に気付き始めるので、いつまでも同じ方法が通用する保証はありません。人間の世界では決して認められない行為ですが、自然界では種を残すための方法の1つとして定着し、どちらが悪いという種類のものではありません。


ネットワークセキュリティ関係者の部屋 > gLOSSARY > カッコウの卵