セキュリティ用語集

鶏と卵の問題

用語の別名	－
ジャンル	[語彙]
内容	理論的なジレンマの一種で、「あるAという事象を求めるために必要なBという事象は、事象Aから求められる」という、矛盾したループ状の現象を指します。元々は、古代ギリシャの哲学者であるプラトンとアリストテレスの思想に基づいています。現実世界にあるものは何らかの原型(イデア)から射影されたもので原型が先にあるというプラトンの思想と、原型は現実世界にあるものから人間が作り出したもので現実が先にあるというアリストテレスの思想の違いが元になっています。本来は完全に理論的に矛盾したモデルにだけ適用するべき言葉だと思いますが、広義では例えば「普及しないとコストが下がらないけど、コストが下がらないと普及しない」のように、矛盾した状態を覆す要因(この例の場合は「最初だけエイヤッと資金投入する」など)が考えられる場合にも適用されるようです。